木津宗詮3 時間前1 分6月8日 稽古場の床 2江戸時代後期の公家千種有功の「蛍」の詠草を掛けました。床柱に鉄仙と蛍袋を蛇籠。 正三位有功 とふほたる舞 しと はかり見すく すハ おもひなきみの うへにこそ あれ
木津宗詮11 時間前1 分明治天皇胞衣塚明治天皇は嘉永5年(1852)11月3日にお生まれになりました。陰陽頭土御門晴雄が勧申して10月2日に御所の真東、帝王の方角である吉田神社大元宮脇に密かに埋納されましたた。健やかな成長を祈り、天皇の御胞衣・胎盤を白絹で包み、へら 一対、青石二個、ごまめ二、を添えてここに埋納...
木津宗詮3 日前1 分ゴイサギ天皇が日常お使いになる御常御殿(おつねごてん)である清涼(せいりょう)殿に昇殿を許され、天皇に近侍する人は、「五位」以上の官位を受けた人です。 ゴイサギは、『平家物語』によると、醍醐天皇が御所の庭で鷺を従者に捕まえるように命じました。すると鷺が逃げようとしたので、「宣旨(天...
木津宗詮3 日前1 分6月3日 稽古場の床江戸時代後期の公家千種有功の二首詠草を床に掛け、時代の置籠に五月梅と金糸梅・下野草・蛍袋・皐月を入れました。 有功 夏祝 石上ふるのわさ田もにきはひて としあるみよのさなへとる也 五月雨 玉たれに残るあふふのかれはさへ うるひにけりなさみたれのころ
木津宗詮3 日前1 分原点30年ほど前、5年あまり稽古場としてお世話になった下御霊神社です。ゆっくり境内を拝見しました。改めて由緒のある神社であることを認識しました。 今月は祭りということで東山天皇はじめ後桜町天皇のご寄付になる神輿、同じく明正天皇のご寄付になる猿田彦神面など貴重な品を拝見できました...
木津宗詮6月1日1 分更衣(こうい)日野資枝の詠草「更衣(こうい)」です。 夏百首中 更衣 資枝 花満のなこりもけさは夏にきて うすさおほゆるせみの羽ころも 古く宮中では旧暦4月朔日(1日)と10月朔日(1日)を更衣の日としました。一年を冬と夏に大きく分けて衣装をはじめ調度品等を改めました。のち民間にもこの風...
木津宗詮5月20日1 分5月20日 稽古場の床大徳寺大綱和尚の「五日」という題の和歌を認めた短冊を掛け、昨日奈良でもらった芍薬を信楽焼耳付花入に入れました。 五日 けふといは蓬あやめのつゆふかき 軒よりおつる風そすゝしき 大綱 そもそも旧暦5月5日の端午は、病気や災厄をはらう行事として行われていました。夏に向かって暑さ...
木津宗詮5月17日1 分お下がり葵祭・賀茂祭のお下がりをいただきました。床に3代宗泉の一行「神」を掛け、その正面に上賀茂神社の遷宮記念の直会盆な葵桂を載せて飾りました。 平安絵巻さながらの路頭の儀は新型コロナのために取りやめとなりましたが、神社で勅使参向の社頭の儀は例年通り斎行されました。天皇陛下からの御...
木津宗詮5月16日2 分葵先代家元有隣斎の書付になる絵御本茶碗です。 絵御本は寛永期から元禄期にかけて、釜山の倭館で、日本人の監督下に作られたものだそうです。双葉の葵が青黒い線描きで描かれたわびた茶碗です。 いかなればその神山の葵草 としはふれども二葉なるらん 小侍従「葵をよめる...
木津宗詮5月8日1 分和歌の守護神柿本人丸公和歌の守護神「和歌三神」の一柱で、三十六歌仙の一人で、古来、歌聖と呼ばれる柿本人丸公の1300年式年大祭で和歌の披講を奉仕しました。人丸公は奈良時代の神亀元年(724)3月18日に亡くなられました。本日5月7日は旧暦3月18日で、まさに没後1300年にあたります。...
木津宗詮5月6日3 分神話むかいしの端午の節句には、神功(じんくう)皇后の三韓征伐(さんかんせいばつ)や楠木正成などの勇ましい武人の絵や人形を飾り、子どもの健やかな成長と、またその徳にあやかり立派な大人になって欲しいとの親の願いが込められて飾られました。まさに万国共通の民族を問わぬ「親心」です。...
木津宗詮4月24日1 分四天王寺献茶本日4月22日は聖徳太子の命日です。大阪四天王寺で最も重要、かつ大規模な法要聖霊会が営まれます。聖霊会は1400年にわたる歴史を持ち、式衆と楽人により聖徳太子像と仏舎利が境内の六時堂に渡御、安置され、天上に咲く曼殊沙華を模した真っ赤な紙の花が飾られた六時堂前の石舞台(重要文...
木津宗詮4月8日1 分3月7日 稽古場の床春日大社の床に烏丸光胤の春雨の懐紙掛けました。 詠春雨和歌 卜山 日をふれは咲そうも けにはるさめの恵 を木々の花のか 楚伊路 花を散らす憎い春雨も、木々にとっては慈しみ深い大切な父母です。なお卜山は光胤が入道したのちの法名です。
木津宗詮4月4日1 分嵐山江戸時代中期の公家岩倉具選(ともかず)の嵐山画讃です。 みよしのゝ吉野の はなにくらべても たぐひあらしの 山桜哉 今年は桜の開花がとても早かったです。先日、伊勢に行った時、遠山は雲がかかったように桜がゆかしく咲いていました。嵐山もそろそろ終わりだと思いますが、山の桜は今が...
木津宗詮4月3日2 分篝火篝火にたちそふ恋の煙こそ 世には絶えせぬほのほなりけれ 行く方なき空に消ちてよ篝火の たよりにたぐふ煙とならば 『源氏物語』二十七帖「篝火」の光源氏どうこう玉鬘の贈答歌です。篝火とともに立ち上る恋の煙は永遠に消えることのないわたしの思いなのです、と篝火の煙に自分の恋心を表わ...