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木津宗詮
2024年6月6日読了時間: 1分
5月30日稽古場の床2
夜の稽古に冷泉為村の短冊「卯花」を掛け、茜焼黄交趾花入に山芍薬を入れました。 卯花 くれ深き籬にさける色はみな 夕の月となかふうの花 為村 夕べの空を煌々と照らす月と見間違うような籬にたわわに咲いた真白い卯の花を詠んでいます。...
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木津宗詮
2024年5月18日読了時間: 1分
5月16日稽古場の床3
祇園の稽古のあとは某料理屋のです。床は江戸中・後期の歌人で下鴨神社祠官の梨祐為の掛葵画賛です。朝鮮唐津蹲花入に鉄仙と都忘れに桂を入れました。 ちはやする加茂の 社のあふひくさ かけてひさしき 世をいのるかな 鴨祐為書(印) 千早降る加茂の社の葵草 掛けて久しき世を祈るかな...
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木津宗詮
2024年5月18日読了時間: 1分
5月18日稽古場の床
今日の稽古の床に掛ける冷泉為則の詠草「閑居夏といふ心を」です。花は五月梅を竹円窓花入に入れました。 草のとににほふ霞の春すきて わか葉さくらの木かくれの庵 草で屋根をふいた簡素でわびた庵の木戸に霞がかかって桜の花が美しく色を染める春も過ぎました。今は桜の若葉が重なりあった陰...
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木津宗詮
2024年5月16日読了時間: 1分
5月14日 稽古場の床
月次歌会を終えて春日大社職員の稽古。床は有隣斎筆になる在原業平の和歌を掛け、段菊と甘野老(あまどころ)を竹一重切花入に入れました。 から衣きつゝなれにし つましあれは はるゝゝきぬるたひをしそ おもふ 守書 何度も着て身になじんだ唐衣のように、長年慣れ親しんだ都にいる妻を残...
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木津宗詮
2024年5月11日読了時間: 2分
5月11日 稽古場の床
本日の東京稽古場の床は冷泉為泰の鯉詠草です。あやめを丹波焼の南蛮粽写花入に入れました。 岩かねを (花押) 落くる た(田) きは(喜八) 百年もたえす のほれる 鯉や嬉し き 「鯉の滝登り」の故事をふまえた歌です。みごとな岩盤から落ちてくる滝を百年絶えず登る鯉はうれしい...
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木津宗詮
2024年4月25日読了時間: 1分
4月24日 稽古場の床2
夕方からの稽古の床に、江戸時代中期から後期にかけての公家花山院愛徳(よしのり)の一行「茶味有清趣」を掛け、鉄仙と深山南天を高取焼蹲花入に入れました。 花山院愛徳は同家29代当主で従一位右大臣に進み、当時入木道(書道)に優れ能書として著名でした。天明8年の大火で京都が烏有に帰...
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木津宗詮
2024年4月18日読了時間: 1分
4月18日 稽古場の床2
自宅稽古場の掛物は賀茂季鷹自画賛になる朧月図です。細川護光作伊賀焼筒花入に赤玉椿と小手毬を入れました。 佐保姫の霞の袖につ丶みても にほひこほる丶春夜月 春を司る女神の佐保姫(さほひめ)がいくら衣の袖に包んでも、包みきれないのが春の月の美しさと気品です。...
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木津宗詮
2024年4月17日読了時間: 1分
4月15日 稽古場の床
本日の大阪稽古の掛物は江戸時代中期の公家岩倉具選(ともかず)の嵐山画讃です。鳴子百合とクリスマスローズを竹一重切花入に入れました。 みよしのゝ吉野の はなにくらべても たぐひあらしの 山桜哉 今年は桜の開花がとても遅かったたですが、4月に入り急に暖かくなり一斉に咲きました。...
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木津宗詮
2024年4月10日読了時間: 1分
4月9日 稽古場の床
春日大社職員の稽古の床に江戸中期の絵師三熊花顛(みくまかてん)の桜花図を掛けました。 三熊花顛は加賀国(石川県)の出身で、名は思孝、字は海棠、別に介堂と号しました。絵を長崎の大友月湖に学びました。のちに麒麟や鳳凰、龍、虎、獅子、象など見たこともないものを描くのは、ただ一時の...
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