ちょろけん


 松村呉春のちょろけんの絵に、大徳寺443世 断橋宗扶(だんきょうそうふ)が着賛した軸です。      子ハまける     をやちハたゝく    其中を       とりさへ     かほに     たつや     千代老       賢    紫林雲林断橋戯題(花押) 「とりさへ」とは仲裁するとか調停するという意味です。親子喧嘩の仲裁を滑稽な顔でちょろけんがしている絵がなんともおもしろい軸です。  今から20年ほど前に朝日放送の『探偵!ナイトスクープ』で「ちょろけん」を実際にみたいという依頼がありました。探偵のトミーズ雅が広辞苑のイラストを元に作ったちょろけんの仮装でちょろけんについて調査をした内容でした。とても面白かったので今も記憶に残っています。  ちょろけんとは、江戸時代に京都で始まった門付(かどづけ)の大道芸のひとつです。頭から腰の上まで隠れる大きな張り子の籠にこっけいな表情の目鼻を描いたものをかぶり、黒塗りの大笠をつけたものが、割竹をもって面白おかしい身振りをし、頬かぶりなどをしたものが張りぼての前後に立って太鼓・びんざさらで賑やかな音を立てながら、    長老が参