先日、郡山のかんのや 本店文助のゆべしをお土産に買って帰りました。本来柚子の実を使った菓子ですが、東北地方のゆべしは、柚子ではなく、クルミなどを入れた四角形が一般的です。かんのや 本店文助の「家伝ゆべし」は同じ東北でありながら独自のゆべしです。形が鶴が翼を広げたような独特の形です。三春城主の田村義顕の先祖坂上田村麻呂が2羽の丹頂鶴に育てられたという故事に由来するそうです。上新粉に砂糖やタレなどを加えた生地を蒸してあんを包んで三角の形に成型し、一晩寝かせてから、さらに蒸して冷却すれとのことです。芥子の実を表面にまぶしたもっちりした生地は、あっさりとした甘さでとても美味しいです。今日のお茶うけに妻と一服いただきました。

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