有隣斎の銘になる小西平内作黒茶碗「三好野」です。箱の甲に、
春たつといふばかり
にやみよしのの山も
かすみて
けさは
見ゆ
らん
と『拾遺和歌集』の壬生忠岑の和歌が認められています。暦の上では立春を迎え春になったというものの、今朝見る吉野山は春霞で霞んで見えるようだ。
「みよしの(三好野・三吉野)の 山も」の「み」は褒め称えたりする際に使われる接頭語で吉野山のことです。
ここ数日とても暖かい日が続いています。この陽気で本格的な春を迎え、桜の名所である吉野山も下の千本から順に上千本に桜が開花していきます。
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