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執筆者の写真木津宗詮

令和4年度卜翠会総会並びに研修会

5月29日(日)に木津宗詮社中の会卜翠会の総会と研修会を無事に終えることができました。今回は会員根岸良子様の格別のご高配により看月亭で茶席、後水尾天皇中宮である東福門院の菩提寺光雲寺の特別拝観となりました。

新型コロナのために2年あまりにわたり活動が出来ず、ゆっくり茶会を楽しみ名建築と名園を鑑賞するという八木会長の思いが込められた内容となりました。

床には初代木津松斎宗詮の師である一啜斎一行「清流一張琴」が掛けられ、小川治兵衛作になる庭園のせせらぎの音が琴の音となりました。松斎好みの手付籠、松斎書付になる梅鉢蒔絵白粉解香合、同じく玉水焼一元作平茶碗「風車」など木津家所縁の道具が取り合わされました。

爽やかな快晴に恵まれ、参会者のみなさん日ごろ見ることのできない施設で美味しいお茶とお菓子に舌鼓を打たれながら楽しいひとときを過ごされていました。

光雲寺住職で南禅寺派管長田中寛洲老師、根岸良子様に厚く御礼申し上げます。


         卜翠会研修茶会

              会 記

                    時、五月二十九日

                   於、哲学の道看月亭


              寄 付

床  明堂賛 岸良画不如帰図 

   湘岸両過芳艸緑 楚山春入乱花紅  

 炭斗 有馬籠 天川 松斎箱 

 羽箒 鶴 雪台箱 

 釻  聿斎好 巴 共箱                        金長造 

 釜敷 柳 愈好斎箱 ナイアガラ産柳と草にて編む  

 火箸 鳳尾象嵌                            徳元造


              本 席

床  一啜斎一行 流水一張琴

花入 松斎好 手付籠 共箱

 花  時のもの

香合 梅鉢蒔絵白粉解 松斎在判箱

釜  桐地紋 真形 与兵衛造      

縁  唐銅朝鮮 与兵衛造               

先  網代 腰

水指 宋胡録 摺鉢

 棚  一啜斎好 自在 愈好斎在判箱                 小兵衛造 

茶器 直斎好 桐大棗 一啜斎在判 不徹斎箱

 替  吉向十三軒 聿斎 道歌溜中次

    心タニ信ノ茶ニテ有ルナラハ習ワストテモ上手ナルヘシ

茶碗 赤 馬盥 銘風車 松斎箱

 替  絵高麗 聿斎箱

 々  出雲焼 茂三写

 々  徳至斎手造 大丈夫

茶杓 宙宝作 竹 銘浮舟 共筒 大綱箱 

   しつかなるなミにうき舟さす棹のんかきや末のよはゐなるらん

 蓋置 愈好斎好 漆絵三人行 共箱                        

 建水 唐銅 官休庵伝来形                       浄益造

菓子 松斎好 千代の数                       京都鶴屋製

 器  聿斎好 交趾 菊蟹食籠 菁華造

 莨盆 松斎好 桑 手付 在判

 火入 南京赤絵

 煙管 直斎好 芋虫張                        浄益造

 莨入 白檀塗                             

 香箸 花笑斎好 菊頭                        宗三郎造

                                以上













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