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執筆者の写真木津宗詮

令和2年度卜深庵点初

 恒例の点初を建仁寺本坊で催しました。当日の道具組は以下の通りです。なお、今年の展観は「初天神」です。

               会 記

                          時、1月25日

                          於、建仁寺本坊

                寄 付

床  愈好斎戊子(昭和二22年)元旦試筆 

    鼠寿三百歳、満一百歳者則色白、能知一年中吉凶、

    及千里外事也 耳順 有隣斎箱

 炭斗 小曽根凌雪好 丸 北海道土産 アイヌ座筵張     木遊軒造

 羽箒 鶴 愈好斎箱 

 鐶  聿斎好 巴 共箱                   金長造

 釜敷 糸組 梅

 灰器 朝鮮 渋茶 癸丑(大正2年)秋聿斎朝鮮之陶窯造 

     昭隠老師箱 聿斎甲書 

 灰匙 染付                         妙全造

                清涼軒

床  有栖川宮韶仁親王懐紙 寄鶴祝言

    をのが声かれずもたてる芦田鶴はかねて千歳の齢かとしる

  前に上賀茂神社直会盆に後陽成院時代賢所鈴と神宮熨斗

 書院 加茂川石 銘逢坂山 小堀政安箱

    君が代に逢坂山の石清水木かくれたりと思いけるかな

花入 水谷川紫山作 竹 一重切 鼠通 語録銭筒鼠通トアリ

 花  時のもの

  柳釘に伊賀花入一啜斎銘頭芋に綰柳 

香合 宝珠 土佐光貞画 溢梅蒔絵 松鴎庵玉峯在判 

鶯宿梅大香合残木とあり                    左近造

 釜敷 五色                        吉兵衛造

釜  松斎好 繰口万代屋尾垂 共箱              浄寿造

 縁  時代菊桐蒔絵

 先  金                         吉兵衛造

水指 砂張 飯器

 棚  紹鷗袋棚                       宗哲造

   上に一閑硯箱に料紙、板文庫

茶入 瀬戸 銘若水 杉木普斎箱

茶器 紹鷗好 大棗 直斎在判箱                宗哲造

茶碗 安田是誰手造 赤 大福茶碗 三福之内 共箱                

 替  好々斎手造 黄瀬戸               

 々  萩 銘友鶴 聿斎箱

茶杓 直斎 鶯宿梅 共筒 筒裏ニ林光院三甫筆紀貫之女ノ歌有

    松鴎庵玉峯箱 二十之内 平瀬家伝来

 蓋置 祥瑞 竹

 建水 唐銅伝来形                       浄益造

御茶 有隣斎好 嶺雲の昔                 祇園辻利詰

菓子 深山の雪                      京都鶴屋製

 器  一閑縁高                       表朔造

                冨春閣

床   以心斎画 宝尽絵 不徹斎箱

花入  琴浦焼 銀蘭手 乙酉(昭和20年) 愈好斎箱     桐山造

 花  時のもの

 板  直斎好 桜形鶴敷板 在判箱

香合 真伯好 日出写 好々斎箱 文政九年初冬好々斎初出府土産

 帛紗 剪紙瑞鼠娶妻文                    龍村製

釜  有隣斎好 源氏車 在判 共箱              一圭造

水指 呉須 赤絵 鉢

 棚  有隣斎好 立礼卓

茶器 溢梅蒔絵大棗 松斎箱                  宗哲造

茶碗 黒 銘青柳 一啜斎箱                  左入造

 替  高取模 聿斎自筆 竹絵 共箱 戊午(大正7年)    妙全造

茶杓 松斎作 竹 銘大黒 大黒も御茶はすきなり福かげん

    甲子(文化元年)削 天保二卯春 共筒共箱

 蓋置 一指斎好 茄子 富士を見たつとにタカ松三茄子     慶入造

 建水 南鐐 棒の先

菓子  雪笹  干支煎餅                    伊織製

    大吉                         三友堂製

 器  聿斎好 独楽盆 傚暹羅独楽 在判箱     漆仙・近左・真阿造

 莨盆 聿斎好 木地皆具                   木遊軒造

                                 以上




























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