北野天満宮献茶祭拝服席

明治14年(1871)12月1日に武者小路千家11代一指斎が神社仏閣における献茶発祥の地である北野天満宮で第一回目の献茶奉仕をしました。前年13年に実兄である表千家禄々斎が公式な神社の祭典としての献茶を勤めています。北野天満宮での献茶は三千家と薮内家。久田家、堀内家の六家の輪番で毎年12月1日に行われています。

本年は武者小路千家の当番で、一指斎が初めて奉仕してから150年の記念の年に当たります。ところが昨今の新型コロナ禍により、家元関係者と献茶役員のみの参列による形式で行われました。当日、社務所奥の間において卜深庵木津家が拝服席を担当しました。

本来、神道では祭に参加して、神に捧げられた神饌のお下がりをいただくことにより、神々の恩頼(みたまのふゆ)・守護を得、神と人とが一体となる直会が、献茶の拝服にあたります。のちに副席が加わり今日の家元献茶の形式が一般的なものとなっています。

今回は副席はなく、拝服席のみとなりました。そのことにより、かえって本来の献茶の意義をあらためて考える機会となりました。


                  会 記  

                             時、令和三年十二月一日

                             於、社務所奥の間

                  寄 付

床  宇喜多一蕙画 北野大茶湯図

    前に此度御献茶小幡御茶壷を置く

         

                  本 席

床  近衛三藐院信尹賛 渡唐天神図

    唐衣おらで北野の神ぞとは

袖に持ちたる梅にても知れ

前に根来塗春日卓に北野天満宮献茶用具茶壷置く 

明治十四年一指斎献茶の折、平瀬露香奉納献茶用具控え

 脇  三合石 銘寿山 愈好斎箱 大阪城山里丸前庭之石

花入 直斎作 竹 一重切 銘十八公 在判箱

 花  時のもの

香合 利休梅蒔絵白粉解 真伯在判 直斎箱

 釜敷 四季紙釜敷の内 一指斎好 松襲 共箱           清太郎造

釜  紫野尻張                           浄雪造

 縁  一啜斎好 菊置上                    市郎兵衛造

 先  聿斎好 倣光琳松 在判箱

水指 七宝 草花絵

 棚  直斎好 矢筈棚                       宗哲造

茶器 直斎好 桐漆絵大棗 一啜斎在判 不徹斎箱           

茶碗 一指斎好 絵高麗 共箱 聖廟献茶用具廿五之内         慶入造 

 替  瀬戸 黒釉内梅花紋天目 聿斎箱               半介造

 々  瀬戸 柿釉内梅花紋天目 露香箱               半介造

茶杓 愈好斎 銘出谷 共筒共箱 昭和十一年献茶記念

 蓋置 愈好斎好 色絵三人形 共箱              近左・金長造

 建水 愈好斎好 紅葉ヱフゴ 共箱                 宗筌造

菓子 つきせぬ                         京都鶴屋製

 器  明治二十一年献茶祭神供器 一指斎在判箱

 莨盆 直斎好 桑網代張手付                  市郎兵衛造

火入 仁清写 梅猿絵                        菁華造

莨入 春慶 刷毛目 一啜斎在判

煙管 一指斎好 吉祥草                       浄益造 

香箸 梅頭                             浄益造

                                   以上

































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