昭和9年11月に武者小路千家11代一指斎の三十七回忌追善法要を営むにあたり、大阪の門人福田平兵衛が,大阪の一閑張師4代吉田一閑作の愈好斎好みになる卓子式茶礼台を聚光院に奉納しています。法要当日、客殿西の間で披露を兼ねた茶席で用いました。
それにしても今から83年前に座敷で立礼点前には感心します。当時は畳の上で正座が当然でした。それを取り入れていたのです。今日、若者だけでなく年配者も足や膝の故障で正座が困難な方が多数いらっしゃいます。近年、大寄せ茶会で椅子席を設けているところをしばしば目にします。当時、こうした時代が来るとは誰も予測しなかったはずです。まさに先見の明です.
Comentários