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唐津焼十文字刷毛目平茶碗

本日の稽古で使う唐津焼十文字刷毛目平茶碗です。「十字」がついていることから、よくキリシタンに関係したものですかとたずねられることがあります。「十文」に関するものを何でもかんでもキリシタンに関連する品だというのは大いなる誤謬だと思います。

キリシタンから転宗した後も、何十年もの間放免されず獄死、またその親族であったがため連帯責任を問われたました。元和8年のキリシタン禁令では、「耳孫」耳で聞くだけの遠い孫、5代先の子孫まで弾圧されました。キリシタンの信仰は家族単位で維持されるとのことからです。ですから江戸時代の半ばにはほんの一部を除きキリシタンはこの国から殲滅されたのです。

キリシタンの信仰に関するものを所持していただけでキリシタンの嫌疑をかけられ、とんでもない弾圧を受けるそんな時代に、そんな物騒なものを造る人や所持する人があったとは考えられません。

十字の記号は洋の東西を問わず存在し、十字文は生命とか日輪とか神聖などいろんなことを表す印しで、除災招福の呪符にも用いられてきました。また十字架上で処刑を行うのは何もヨーロッパに限ったことでなく日本でも行われていました。高野山の徳川家康の霊廟の石灯篭や徳川吉宗の墓石、三宝院の提灯、各地の妙見菩薩に十字文が用いられています。


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