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執筆者の写真木津宗詮

売茶翁筆一行 蹋破澄潭月(ちょうたんのつきをとうはす)

 まことに力強い筆跡で、気力の充実をうかがうことのできる一行です。出典は中国南宋時代に編纂された禅僧史『五燈会元』巻11の臨済、四料揀(しりょうけん)の頌の一節で「蹋」は「踏」に同じ、「踏破澄潭月(澄潭の月を踏破す)」で清く澄んだ淵に宿る月を歩き通すという意味です。外題に書かれた内容から。元来、この軸は双幅であったようで、もう一幅はこの句に続き「穿開碧落天(碧落の天を穿開す)であったと思われます。



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