大將ハカリニテ軍ハナラス

宗旦四天王の一人杉木普斎は宗旦から伝授さらた利休のわび茶を徹底して世に広めた茶人です。普斎の茶道具に対する考えが『正續神都百物語』に記されています。


  分限者のあさましさ心には、道具の何れも珍しき物ばかり出し申し候と、金持ち珍しい

  道具ばかり用いることをあさましい心であると非難し、大將ハカリニテ軍ハナラス、面

  桶竹輪抔ハ金銀ノ價重キモノニイサゝカ、カマケヌ也


と軽く見られがちな木地曲の建水や竹の蓋置なども、値段の高い道具に劣らないと戦に喩え、


  一二種かはりたる、數寄一入なる心なるべし