• 木津宗詮

新樹とゆづり葉

曲水の宴とは旧暦3月3日に行われた年中行事です。庭園の曲水に沿って参会者が座り、上流から流される杯が自分の前を通り過ぎないうちに詩歌をよみ、盃を手に取って酒を飲んでから盃を次へ流す遊びです。 雀の形に作って、頭、尾、羽翼を備えた「羽觴」に盃がのせられます。羽觴が岩などにかからないようにうまく流れに乗るように童子が青竹の竿で操ります。今年の曲水の宴で用いられた青竹で茶杓を二本作りました。一本は賀茂曲水宴保存会会長で冷泉家時雨亭文庫の冷泉為人理事長が「新樹」、同じく冷泉家時雨亭文庫の冷泉貴実子常任理事が「ゆづり葉」と命名してくださいました。私の和歌の師匠にあたります。 毎年、この賀茂曲水宴の読師として披講に参加しています。今年は御世代わりもあり、その記念ということでお願いしました。 「新樹」は若葉が芽吹いてみずみずしい緑色をしている樹木のことで、和歌の題としてしばしば用いられることばです。「ゆづり葉」は新葉が生長して古い葉が落ち、新旧交代ということでの命銘です。 まさに心機一転心新たな気持ちにさせてくれるすばらしい御銘です。






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