木ごとに花ぞ咲にけり
- 木津宗詮
- 2022年2月27日
- 読了時間: 1分
先代家元有隣斎の猪自画賛です。
雪ふれハ木ことに はなそさきにける

猪が銀世界を楽しげに走りまわっているような、微笑ましい絵です。 賛は、『古今和歌集』冬、紀友則の「雪の降りけるを見てよめる」の詞書の和歌です。
雪降れば木梅に花ぞ咲きにける いづれを梅とわきて折らまし
雪が降れば、どの木にも白い花のように積もる。いずれの木を梅だと見分けて折ればよいのだろうかという意味で、「木ごと」(木毎)は、梅をあらわしたものです。 私の住む吉田山も、今朝は真っ白な銀世界です。





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