木津宗詮2019年9月22日読了時間: 1分朱鷺(とき)の羽 昭和12年6月20日、貞明皇后関西行啓にあたり、京都大宮御所で3代聿斎が好みの卓子(立礼卓)を用いて点茶と炭点前と新作茶道具の台覧に浴しています。 その時に自ら柄を結んだ三羽箒で、かって朝鮮で手に入れた朱鷺の羽を賢きあたりにたいしての箱書ということで雅号を用いず、「臣宗一謹作」と署名しています。 朱鷺三ツ羽箒 於朝鮮得之柄結自好 臣宗一謹作(花押)卜深庵点描35回の閲覧0件のコメント2 いいね! いいね!されていない記事2
昭和12年6月20日、貞明皇后関西行啓にあたり、京都大宮御所で3代聿斎が好みの卓子(立礼卓)を用いて点茶と炭点前と新作茶道具の台覧に浴しています。 その時に自ら柄を結んだ三羽箒で、かって朝鮮で手に入れた朱鷺の羽を賢きあたりにたいしての箱書ということで雅号を用いず、「臣宗一謹作」と署名しています。 朱鷺三ツ羽箒 於朝鮮得之柄結自好 臣宗一謹作(花押)
石ひとつ石ひとつ筆にも濡れて初時雨 武者小路千家11代家元一指斎が友禅染地露地絵に発句を書いています。 十徳を着た宗匠が正客で、次客と末客は裃を着用し腰に脇差をさした武士です。時雨が降っているのでそれぞれ露地笠をかざし下駄を履いて飛び石をすすんでいます。初時雨ということから炉開き、または口切の茶事に招かれたのでしょうか?よく見ると正客と次客の間の飛石があとから墨で書き加えられています。着賛された発句の「筆