松斎歌集1


 松斎の父時龍は冷泉家中興の祖とされている16代為村の門人でした。松斎も為村の息為泰の門人であったようです。今日、松斎の和歌180余首が収まれた歌集3冊が残されています。

 茶人としての詳細についてはいろんな場で紹介され、また、各種好みの道具や遺墨でご承知の方もたくさんいらっしゃいますが、松斎の歌詠としての側面はについてはまったくといってよいほど知られていません。一人でも多くの方に松斎の詠んだ和歌をを知っていただきたく、今回から歌集の順を追ってその和歌をご紹介していきます。

 なお、お読みいただきやすい様に一部濁点を打ち、また漢字に改めています。よろしくご了承ください。


  初秋風

けふよりはそよぐ風だに身にしむは

秋きぬると思はれにけり


  萩露

我が宿の垣根に咲ける萩が枝に

また色そゆる今朝の白露


  荻風

秋きぬと目にはそれともわかたねど

荻吹く風の音に告ける



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