松斎聞書の公開 『松斎聞書 文化十一戌正月九日』1

新型コロナ蔓延により茶湯は云うに及ばず伝統文化の継承は危機的な状況になりました。この先どのような時代が到来するのか予測もつかない状況です。

松平不昧公の勧めで初代宗詮が武者小路千家8代家元一啜斎に入門して武者小路千家の茶家として200年あまりの歳月が経ちました。一啜斎からの聞書や問答録、また松斎が記した記録が歴代当主により一子相伝されてきました。これらは今日まで門外不出のものでしたが、今後の継承も危ぶまれる昨今、このまま埋もれてしまうことを危ぶみ、父露真の了解を得て今回これらの資料に解説を加えてこのたび公開をすることにしました。現在の流儀の作法と異なる点もあります。また今日伝わることのないものなど貴重な記録が残されています。一人でも多くの方にご覧いただき、また活用していただければ幸甚に存じます。


『松斎聞書 文化十一戌正月九日』1


一竹檠の楊枝、本勝手四畳半にて、外などにて(図1)かくの如く左の方へ元を置き候へども、この事にては(図2)右の方へ元を置き申し候なり。

○但し、また(図3)かくの如く舌へ突き込み置く候ても能く候なり。