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執筆者の写真木津宗詮

法螺貝と兜巾

 息子と一緒に描いた大峰山登拝記念の法螺貝と兜巾の絵に聖護院門跡宮城泰年門主が賛を書いてくださいました。本当にありがたいことです!この上もない思い出の品、記念の品となりました!



 三昧法螺聲 一乗妙法説   経耳滅煩悩 當入阿字門


螺貝の音は獅子の吼える声(音)にたとえられています。法螺貝の音は百獣の王である獅子の吼える声。法華経そのものの説法である。その音は一切の魔物は消滅し、煩悩を吹き飛ばす。法螺貝の音は一切諸法の本源が不生不滅であり、空 であるという真理の境地に到らす音である。

 昨年の6月に息子と共に苦心惨憺頑張って登り、各種の行をさせてもらいました。非日常の空間で平素手に入れることのできないものを手に入れました。それは息子も同じだと思います。山の清々しい空気と水、そして険しい山と緑の木々は苦労したからこそ全てが新鮮なものでした。同じ水でも他人が運んできたものとはまったく異なるものです。そして山上でお世話になった先達や朋輩とともに催した小茶会。山の水で沸かした湯で点てた最高のお茶。すべてが一期一会でした。

 息子は日毎に成長していき、自分もそうだったように今まさに反抗期です。でも、それもいつの日かおさまり、いろんなことが見えるようになります。この登拝の意味をより深く味わえるときがくることでしょう。そして息子も私と同じようにこの体験を生涯忘れることはないでしょう。息子はこの兜を描くのに2時間近い時間をかけました。何度も何度も下書きをし、ようやく書き上げました。この絵をともに書いたことも心に残るはずです。








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