洋人禅窟・為楽居

八幡市の臨済宗妙心寺派円福寺僧堂の洋人禅窟・為楽居は、昭和8年に木津家3代聿斎宗泉が設計して建てた好みの茶席です。四畳半本勝手で、台形の床でその左の壁面が円窓となり、その向いが二畳の板縁でガラス障子の窓があります。そして妙喜庵待庵と同じ寸法の大きめの躙口と貴人口があります。まことに明るい茶席で、当時、アメリカ人の信者の寄進で建てられたことから、洋人禅窟とも呼ばれました。

かつてアメリカ人信者の孫が円福寺僧堂を突然訪ねてきて設計図を同寺に納めたとのことです。同寺にも当家にもその図面は伝わらずまことに貴重な資料です。ちなみにその信者とも家族とも円福寺はまったく交流がなかったそうで本当に不思議な縁です。