去る11月27日(土)に第5回昨夢会を大徳寺塔頭黄梅院で無事に執り修めることができました。
江戸後期に活躍した同院の大綱和尚は木津家初代松斎宗詮の参禅の師にあたり、松斎の号も同和尚から授けられています。また和尚の日記『空華室日記』にも松斎との交誼がしばしば認められています。そうしたことから黄梅院小林太玄住職が「昨夢会」と命名してくださった会を毎年催しています。当日は、卜深庵歴代宗詮と松斎が格別恩顧を被った松平不昧公、卜深庵社中物故者の追善法要が営まれ、大綱和尚と松平不昧公、歴代宗詮との縁を結んでいただく内容の茶会です。
本年も昨年同様、新型コロナ禍の中ではありますが、防疫に十分配慮しての開催となりました。約百数十名のご参加を得、大綱和尚と松平不昧公、初代宗詮を偲んででいただき、またご縁を結んでいただくことができました。
昨 夢 会
会 記 時、令和3年11月27日
於、 大徳寺塔頭黄院
寄 付
床 黄梅院太玄筆横物 昨夢
脇 一指斎時雨画賛 石一つ筆にもぬれて初時雨
炭斗 一啜斎好 菊絵 愈好斎箱 市郎兵衛造
羽箒 鶴 聿斎箱
釻 聿斎好 巴 共箱 金長造
灰器 直斎好 玉川 共箱 弥兵衛造
灰匙 染付 妙全造
濃茶席
床 澤庵画 渡唐天神図
春澤賛 海雲千万里 一夢即時通 禅義要参得 梅花在手中
茶壷 北野天満宮献茶道具茶壷控
明治十四年一指斎献茶の折平瀬露香奉納
盆 梅花盆 北野天満宮御神忌千七十五年祭の折
脇 三合石 銘寿山 愈好斎箱 大阪城山里丸前庭之石
花入 不昧公作 竹一重切 銘大鳥 在判 享和三年
花 時のもの
香合 大綱好 竹絵扇面 在判箱
釜敷 四季紙釜敷の内 聿斎好 紅葉襲 共箱 清太郎造
釜 紫野尻張 浄雪造
縁 時代高台寺蒔絵
先 聿斎好 光琳松 在判
水指 紅毛 煙草の葉
杓立 薩摩 草花絵 愈好斎箱 慶田造
火箸 鳳尾象嵌 得元造
棚 高麗台子 一閑造
茶入 信楽焼 瓢形 銘顔回 宙宝箱 嶺雲室外箱
袋 花文鳳凰緞子
茶器 不昧公好 菊桐竹張棗 在判箱
茶碗 松斎手造 赤 銘尚古 徳至斎箱
替 志野 銘高雄 愈好斎箱
々 呉器 銘薄紅葉
々 聿斎手造 銘雪峰夕照 共箱
露綏万里長城土吸坂土而造
茶杓 清巌作 竹 銘山舎黄葉風 共筒
大心箱 嶺雲室外箱
大心箱 嶺雲室外箱室外箱外箱箱長城土吸坂土而造坂土而造土而造而造造 得元造 参得 梅花在手中手中 嶺雲室外箱中
建水 紅葉漆絵 伝来形ゑふご 愈好斎箱 宗筌造
御茶 嶺雲の昔 祇園辻利詰
菓子 松斎好 千代の数 京都鶴屋製
器 春慶 大徳寺縁高
薄茶席
床 大綱筆 詠草 天満宮九百五十年御神忌万灯を
いく万かすハかきらし天みつる神の光りをそふる灯
花入 南蛮粽写 愈好斎箱 蘇山造
花 時のもの
香合 和歌浦袋貝 霜葉紅於二月花 松斎在判箱
帛紗 虚堂裂
釜 妙喜庵 浄典造
縁 額縁
水指 唐物砂張 飯器
棚 桜斎好 立礼卓
茶器 以心斎好 蔦茶桶 在判 大綱箱 家督の折 宗哲造
茶碗 一指斎好 絵高麗 共箱 聖廟献茶用具廿五之内 慶入造
々 聿斎画 菩提樹絵 共箱 妙全造
々 聿斎好 伊羅保釉 桐紋
大阪城内豊公北野茶会三百五十年記念 桐山造
々 松梅絵 北野天満宮千二十五年 半万灯記念 妙全造
々 聿斎画 紅葉絵 共箱 陶哉造
々 松竹梅絵俵形 東哉造
茶杓 好々斎作 織部之藪竹 銘白菊 共筒共箱
蓋置 瑞瑞 竹
建水 カンボジア土産 南鐐仏器
菓子 真盛豆 金谷正廣製
干柿 自家製
器 黒手付 松斎箱 左入造
々 直斎好 四方盆 好々斎在判箱
莨盆 松斎好 桑香狭間手付 在判
火入 唐津 塩笥 松斎箱
莨入 春慶 刷毛目 一啜斎在判
煙管 認得斎好 夕顔彫 浄益造
香箸 一啜斎好 椀頭 金長造
以上
Comments