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自逨居(じらいきよ)

執筆者の写真: 木津宗詮木津宗詮

三代聿斎宗泉の横物「自逨居」です。



「逨」は「来」に通ずじ、「自来」は『老子』七十三に、


「天之道、不争而善勝、不言而善応、不召而自来(天の道は、争わずして善く勝ち、言わずして善く応じ、召さずして自ら来たる)


とあり、天道(自然の理法)に任せて敢えて作為しない生き方をいいます。

この軸は聿斎が席名として書いたものです。

長年にわたり助けてくれている水屋の先生のお宅の席に名がないので、今回お礼の気持ちも込めて贈ることにしました。三代は茶席や庭園の設計に巧みで、住宅も含め生涯に400あまりを手がけています。また書も絵にも優れていて、とても器用な人でした。このような篆書は珍しく、出典も素晴らしく、多分喜んでもらえるのではないかと思っています。

 
 
 

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