9月27日、京都府宇治市の興聖寺開山忌献茶を奉仕しました。
曹洞宗を南宋からわが国に伝えた道元禅師が、帰国後、最初に開山した寺院であることから「曹洞宗初開道場」とされています。当初は京都市伏見区深草でしたが、比叡山延暦寺の弾圧により、道元禅師が越前国(福井県)に下向して以降4代で廃絶してしまいます。そして江戸時代はじめに淀城主の永井尚政(ながいなおまさ)が、万安英種(ばんなんえいじゅ)を中興開山に請じ、新たに宇治の地に再興して今日にいたっています。
本年も昨年同様新型コロナ蔓延により、参列者はいない山内和尚のみの法要となりましたが、三碗の御茶を謹んで点て、導師の薫香ののち、開山の位牌の前に供えられました。参列者への呈茶はないものの、今年も無事に献茶を奉仕することができました。来年こそは新型コロナも終息し、多くの方とともに道元禅師の遺徳を偲ぶことができるように祈るばかりです。
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