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茜焼 朔望月(さくぼうげつ)絵茶碗

茜焼は岡田華渓の製作した陶器です。岡田華渓は、大正10年京都の呉服商に生まれ、若い頃に西山翠嶂門下の日本画家井上正晴に師事し、7代岡田暁山に嫁ぎました。40歳のとき、日本画の素養を生かし、京都東山に茜窯を開いて茶陶の製作を始めました。その作風は、女性らしい繊細さを表現したものでした。なお、武者小路千家先代家元有隣斎室澄子夫人とは女学校時代の学友で、茶碗屋ということで、「わんさん」の愛称で生涯親しく交友していました。澄子夫人は言うに及ばず、有隣斎の好みの茶器を作り、また絵付の施された品が多数残されています。昨年5月満101歳の長寿で亡くなりました。

朔望月絵茶碗は99歳の時の作です。最晩年の心境を現した作とのことです。まことに斬新なデザインです。


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