茶のかをり



木津家初代松斎宗詮の富士画賛です。

  

  時雨して    窓に     富士見る    茶の     かをりわ


11月は開炉の月であるとともに、その年の5月に摘んだ新茶を納めた茶壺の口切をする時でもあります。10月は壺の底に残る前年のお茶をいただく名残の月です。茶の香りも風味も落ちたお茶です。 月が改まってようやく待ちに待った香り高い風味ある新茶をいただく最高の月です。古来、「茶の正月」といって一年で最もめでたい時にあたります 松斎の賛は、富士山と新茶、この上もないめでたい気持ちを表した発句です。

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石ひとつ

石ひとつ筆にも濡れて初時雨 武者小路千家11代家元一指斎が友禅染地露地絵に発句を書いています。 十徳を着た宗匠が正客で、次客と末客は裃を着用し腰に脇差をさした武士です。時雨が降っているのでそれぞれ露地笠をかざし下駄を履いて飛び石をすすんでいます。初時雨ということから炉開き、または口切の茶事に招かれたのでしょうか?よく見ると正客と次客の間の飛石があとから墨で書き加えられています。着賛された発句の「筆

六根

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