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4月21日の稽古場の床2

執筆者の写真: 木津宗詮木津宗詮

夜の稽古場は冷泉為村の雁画賛です。唐銅鶴首花入に小手毬を入れました。


かへるらむ

  契りはおなし

      春の雁

 われて潮路の

   ともを

     はなれす




春が訪れると、雁ははるかかなたのシベリアに仲間とともに大空を雁行して長旅をします。途中、群れから逸れても再び同じ群れに戻りともに離れることなく。日本を発つ前に必ず同じ地に帰ると約束を交わしたように。

それにしても雁は花を見捨てて北に旅立つつれない鳥、燕は花を慕って南からやってきます。本当に雁は風情のわからない鳥です。

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