8月24日稽古場の床

毎月24日は地蔵菩薩の縁日です。その中でも8月24日は地蔵盆として供養や法要が営まれます。地蔵菩薩は子安地蔵として子供の守り神として大切にされ、特に地蔵盆は子供が主役でまさに子供のお祭りでもあります。それにちなみ本日の稽古場の床に黄檗直翁の地蔵画賛を掛けました。巨大な地蔵菩薩が手に持つ錫杖に二人の亡者が救いを求めて縋り付く絵に賛が認められています。




奄訶訶訶尾娑摩曳

娑囀賀と唱へなは

死ぬとていのちたすけ

とらさむ  壬午夏日

黄檗八十三翁直拝題(印)


おんかかかびえいそわかと唱へなは

死ぬとて命たすけとらさむ




「おんかかかびえいそわか」は地蔵の真言で、「おん」は帰依するとか供養する、「かかか」は地蔵菩薩の笑い声ということから地蔵菩薩のこと、「びさんまえい」とは、「類いまれな尊いお方」というようなお地蔵菩薩への賛歓の気持を表しています。「そわか」は、神聖なことばの最後につけて、その言葉の完成成就を願う気持を表します。そこで、「すべての人々が喜悦する不思議霊妙なご利益をお授けくださる地蔵菩薩へ帰依します。その成就あらしめたまえ」となります。

花は芙蓉と秋明菊・河原撫子・野紺菊・花虎の尾。水引草・えのころ草・矢筈芒を山田宗徧自作の桂籠に入れました。桂籠は京都桂川の漁師が鮎漁で用いていた魚籠で、これを利休が花入に見立てたものです。忠臣蔵でお馴染みの吉良邸討入りの前に利休所持の桂籠が用いられ、その茶会で宗徧は本歌を実見しています。宗徧流の高弟であった不蔵庵龍渓が極めをしています。