10月13日 稽古場の床

奈良の稽古の床の掛物は、江戸時代後期の冷泉家18代目当主の為則(ためのり)の月画賛です。



   尹尚のすむ庵は鹿を

   聞て秋しつかなるたのしみを

   さそとおもひて

山かけのつま恋きゝてすむ庵の

 あきもかそへんさをしかのこゑ

               為則



毎年毎年、秋が訪れるたびに小牡鹿の嬬恋の声を楽しみとする尹尚。空は晴れ渡り月影が煌煌と照らし、大きな松の木が二本立つそのあたりにわび住いをしている尹尚の暮らしぶり為則はうらやんでいます。

花ははぜらん・紅白水引・高砂芙蓉・野紺菊・ひよどり花・風船蔓・薄を高松産の籠に入れました。



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