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11月10日 稽古場の床

執筆者の写真: 木津宗詮木津宗詮

今日は自宅の稽古場の炉開です。床に3代聿斎筆になる「嵩呼萬々歳(すうこばんなんぜい)」の横物を掛け、前に呂宋壺、書院には西王母と白玉・照葉を竹円窓切花入に入れました。「嵩」は高い山を表し、中国の歴史書『漢書』の「山呼万歳声(やまはよぶばんぜいのこえ)」を踏まえた語です。漢の武帝が百官を従え五岳の一つ嵩山に登り、天子自ら恭しく天を祀り、天下泰平、国家安泰を祈念しました。それを見守っていた臣下が感激し、天子の長寿を祝して「万歳、万歳、万々歳」と歓呼の声をあげ五岳の山々にこだましという故事です。一年ぶりの炉開を無事に迎え、今年の新茶を美味しくいただくめでたさを寿ぎこの軸を掛け、また口切の時期ということで壷飾をしました。



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