11月24日 稽古場の床 2

夜の稽古は、冷泉為全(ためたけ)の賛になる岩倉具選(ともかず)画になる小男鹿図を掛けました。花は先日の大徳寺開山忌でいただいた椿と照葉を竹一重切花入に入れました。



霧はれてたちとさやかに

小男鹿乃の月や待らむ

夕ふくれの色




賛の為全の歌は、霧が晴れて月を待つ小男鹿の立つ姿があらわになった夕ぐれの情景を詠んでいます。

なお、為全は江戸後期の公卿で冷泉家19代の当主です。具選も同じく江戸後期の公卿で岩倉家7代で画が得意で篆刻に巧みでした。

なお、小男鹿の「小(さ)」は語調を整えたり、意味を添加したりする接頭語で、牡鹿のことです。

毎年この時期、春日大社の職員の稽古に赴くと、境内各所で小男鹿の妻よぶ声が闇の中寂しく響いています。

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