南宗寺吹毛軒老師の一行「山童隔竹敲茶臼(さんどうたけをへだててさきゆうをたたく)」です。床柱に竹一重切花入に大神楽と花吹雪、臘梅を入れました。
出典は中唐の詩人王維の詩です。
山に住む子供が、竹藪の向こう側で茶臼を搗(つ)いている音だけが聞こえてくる、そのような光景を詠んだ句です。
唐の時代の茶は、保存と運搬に都合が良いように、蒸した茶葉を臼で搗いて固めて作られる固形茶、いわゆる「餅茶(団茶)」でした。飲む時にそれを砕いて臼や薬研で粉末にし、塩を加え、肉桂や生姜などの香草を混ぜて香り付けして飲まれました。
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