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執筆者の写真木津宗詮

4月18日 稽古場の床1

本日の奈良稽古場の床は、明治の御歌所寄人(おうたどころよりゅうど)の須川信行賛になる望月玉溪画「蝶図」です。紫蘭を雲鶴青磁花入に入れました。

ただ一つ遊ぶと見えし花影の

蝶は二つにいつなりにけむ

一匹の蝶だと思っていたところ、実は二匹の蝶が重なって花の間を飛んでいたのです。

黄色の蝶の絵を歌の「蝶」という言葉の代わりに詠みます。まことにゆかしい画賛です。

桜は早くもほぼ終わりとなりましたが、未だ百花繚乱の好季節。野山をはじめ里にに至るまで花々が咲き、花に遊ぶ可憐な蝶の姿を見ることができます。

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