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執筆者の写真木津宗詮

4月29日 稽古場の床

4月29日は昭和の日です。「国民の祝日に関する法律」ではその趣旨を、


激動の日々を経て、復興を遂げた昭和の時代を顧み、国の将来に思いをいたす


とあります。そもそもこの日は昭和天皇の誕生日を祝う「天皇誕生日」という祝日でした。平成元年に上皇陛下の誕生日である12月23日となり、4月29日は「みどりの日」、平成19年から現在の「昭和の日」という祝日になりました。



大正15年12月25日に大正天皇が崩御し、皇太子裕仁親王が皇位を継承し、即日「昭和」と改元され、昭和天皇が昭和64年1月7日に崩御して「平成」になるまで用いられた元号です。「昭和」は、日本の歴代元号の中で最も長く続いた元号であり、昭和元年と昭和64年は共に7日間で、実際の期間としては62年と14日となります。「昭和」は中国・清の康熙61年、乾隆60年を越して歴史上最も長く続いた元号です。「昭和」の由来は、四書五経の一つ『書経』堯典の、


百姓昭明、協和萬邦 

百姓(ひゃくせい)昭明(しょうめい)にして、萬邦(ばんぽう)を協和(きょうわ)す


によります。国民の平和および世界各国の共存繁栄を願うという意味です。


本日は昭和の日にちなみ、原派5代原在寛が描いた昭和天皇の即位式と大嘗祭の図を床に掛け、前にはその記念に永楽妙全が作った冠香炉を卓に載せました。


大正15年(1926)12月25日、大正天皇が崩御され、昭和天皇は葉山御用邸において践祚されて第124代天皇となられました。そして即日、昭和と改元されました。昭和3年(1928)11月10日、京都御所で即位の大礼を挙行され、11月14 、15両日、京都御所に造営した大嘗宮で大嘗祭を斎行されました。この双幅はその時の光景を描いた図です。








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