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執筆者の写真木津宗詮

4月4日 稽古場の床 篝火や鼓打つ手に花の舞う

更新日:2022年4月8日

本日の稽古の床に湯木貞一が卒寿の時に認めた短冊を掛けました。卒寿、すなはち90歳の時に書かれたもので、以前、ある方を通じていただいた短冊を私が表装した軸です。花は御香宮神社でいただいた「おそらく椿」を竹一重切花入に入れました。

 

篝火や鼓うつ手に花のまふ 白翁

湯木貞一は日本料理店「吉兆」の創業者です。日本料理と茶の湯に生涯をかけ、日本料理界の地位向上に貢献したことから、料理業者として史上初めて文化功労者となりました。茶の湯の研鑚を重ね、また茶道具の収集にも心を傾け、その収集品は湯木美術館として公開されています。

なお、大阪高麗橋の吉兆本店の元の建物は、後に手を加えられていますが、3代聿斎宗泉の設計になる小島嘉助邸でした。そうした縁から父露真と私の宗詮襲名披露茶会の会場として使わせてもらいました。残念なことに今は建て替えられて当時の面影は無くなっています。

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