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執筆者の写真木津宗詮

5月12日 稽古場の床

本日の東京稽古場の床は、盛永井宗興老師筆になる直心是道場(じきしんこれどうじょう)と書かれた禅板(ぜんぱん)を壁の中釘に掛けました。蛇籠に甘茶、五月梅、小判草をに入れました。

12月1日から12月8日の未明まで釈迦が菩提樹のもとで悟りを開いたことにあやかって行われる修行である臘八大摂心(ろうはつおおぜっしん)が行われます。この間は、夜になっても、横になって休むことが許されず、坐睡(ざすい)といって、坐禅の姿勢のままで、数時間を過ごします。禅板は坐睡で身を寄せかける板です。なお、大徳寺僧堂では用いないと同派の和尚から教えてもらいました。

認められている直心是道場は、唯摩居士(ゆいまこじ)と光厳童子(こうごんどうじ)とのやりとりの言葉だそうです。「直心」とは、真っすぐな心、素直な心、分別妄想のない心のことです。直心であれば、その場が清淨な道場即ち悟りのまつただ中である。わざわざ修行をする道場という特別な場所でなくても、直心で生きていればそこがそのまま道場である。心次第でどこであっても道場になり得るということです。

盛永井宗興老師は龍安寺の塔頭大珠院住職で花園大学学長で、不徹斎家元、父徳至斎の参禅の師でもありました。なお、この禅板は禅堂落慶記念の品です。

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