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執筆者の写真木津宗詮

5月14日 稽古場の床

大徳寺宙宝宗于の一行「東山水上行」。花は山帽子と矢筈薄を白山の鉈籠に入れました。


出典は、中国唐末の雲門文偃(うんもんぶんえん)の語録『雲門廣録』で、


問う、如何なるか是れ諸仏出身の処。師云く、東山水上を行く。


です。ある僧が、仏はどこにいるのかと問うたとき、雲門文堰は東山(湖北省馮茂山)が水の上を歩いて行くと答えました。

のちに「破れ圜悟」の墨跡で有名な圜悟克勤(えんごこくごん)は、雲門は「東山水上行」と答えたが私なら、


薫風南より来たる 殿閣微涼を生ず


と答えてやろう。これを聞いて大慧宗杲(だいえそうこう)は言下に大悟したたそうです。

凡夫の私にはお手上げです。ただ爽やかな今の季節の雰囲気ということで毎年使っています。

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