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執筆者の写真木津宗詮

5月28日 卜翠会総会の床

中央に先々代柳斎宗詮の「卜翠」、向かって右に土佐光孚(みつざね)による徐煕(じよき)の鷺絵写し、左に大徳寺大徹宗斗の松本肩衝茶入の画賛です。

松本肩衝茶入之図

古田宗屋居士 (図)

此景ヲ賞

小堀宗甫居士 (図)

此景ヲ賞

千利休居士  (図)

此景ヲ賞

いにしへの人の心のちからをハ

見よとやうつす水くきの跡

前大徳般若閑衲大徹叟(印)

本歌の徐熙の鷺の唐絵と漢作唐物茶入の松屋(松本)肩衝、存星(ぞんせい)の長盆は、世に有名な「松屋三名物」として奈良の塗師松屋家に伝来しました。北野大茶湯で石鳥居脇の松屋の茶席で用いられました。幕末に松屋から島津家に渡り、鷺の唐絵は西南戦争で消失したとされています。松屋肩衝は、昭和3年の島津家入札において根津嘉一郎が落札し、現在は根津美術館の所蔵となっています。

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