7月15日稽古場の床

冷泉為全の雪の詠草を掛け、花は木槿と蝦夷禊萩を杣篭に入れました.



  雪

       為全

くれてさそつもり

かさねん山風の

  ゆふ なひく

   への しら

    空に ゆき





冷泉為全は、幕末の冷泉家19代当主で、為則の次男です。冷泉家の祖藤原定家は、晩年、丸みのある扁平で線の細太の変化が多く、あまり連綿がなく、流れるような連続性のない書を書きました。定家流とか定家様とよばれる書体です。室町時代の7代為和が定家様の書を取り入れ、一部を除いて歴代が明治時代までその書風を用いました。為全の筆跡は特に装飾性に富んだものです。

本日は鈴鹿市の椿大神社の稽古でした。雨に濡れる社叢はいや増しにその幽玄さを漂わせていました。