江戸初期の公卿飛鳥井雅章(あすかい・まさあき)の短冊「夏草」です。鉈籠に薮蘭を入れました。
夏草
しけるとてはらひし庭の夏草は
なへての秋の花にをくれむ 雅章
生い茂るので切り払うけれども、夏草は次から次へと生えてくるので秋の草花よりも長く生え続けるのです。
通常、和歌では「草」といえば秋の題で、七草のことで、「草花」は秋を指します。「夏草」は生い茂る草を詠み、春草」は萌え出る緑の草を、「冬草」は色のない草原の枯れ草を詠むのが約束になっています。この雅章の和歌は夏草の生命力の強さを歌っています。
Commentaires