さざれ水

 初代宗詮の好みの菓子「さざれ水」です。  今日、虎屋伊織の菓子帳がその後身の鶴屋八幡に受け継がれています。他にも深見草、夏の朝、常盤、うひ柱、大原山、開闢餅、千代の栄など13の菓子があります。  今回、黄梅院での昨夢会で社中で鶴屋八幡の流れをくむ京都鶴屋の八木さんが作ってくれました。  菓子帳には、「地白餡交じり入、小倉粒バラ入」とある葛製の棹物です。葛に白餡を混ぜたものですが、一見餡が混ざっていない葛の中に小豆の粒が入っただけに見えます。とても美味しく作ってくれました。そして何より昨日は台風の影響もあったのか格別の残暑でした。その透明感が清涼さを発揮してくれてほんの少しでも暑さを忘れさせてくれました。菓子一つが強い味方になってくれました!掛物や茶入や茶碗の持たない力を発揮してくれました。そしてそのお菓子を作ってくれた縁の下の力持ちがいます。その力持ちのおかげです。まさに杉木普斎の「大将だけでは戦さはできない」です。  利休さんの「夏は涼しいように」という教えを立派に努めてくれたお菓子とそれを作ってくれた八木さんはじめ職人さんたちに深く感謝です。



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石ひとつ

石ひとつ筆にも濡れて初時雨 武者小路千家11代家元一指斎が友禅染地露地絵に発句を書いています。 十徳を着た宗匠が正客で、次客と末客は裃を着用し腰に脇差をさした武士です。時雨が降っているのでそれぞれ露地笠をかざし下駄を履いて飛び石をすすんでいます。初時雨ということから炉開き、または口切の茶事に招かれたのでしょうか?よく見ると正客と次客の間の飛石があとから墨で書き加えられています。着賛された発句の「筆

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