写経勧進

昨日の奈良の稽古を終えて薬師寺に打ち合わせに行きました。打ち合わせ終了後、久しぶりということもありお参りさせていただきました。改めて伽藍の見事さに感心しました。

高田好胤元管主が副住職に就任した当時の薬師寺は大層荒廃していたそうです。そこで、「仏法の種をまくことが自分の使命」であると考えて18年もの間、ユーモアたっぷりで分かりやすい法話を修学旅行の生徒達への法話をし、「青空法話」とも呼ばれて人気を博しました。その法話を聞いた生徒は600万人以上にものぼるそうです。

管主に就任すると金堂の再建を志し、ついで西塔、中門、回廊など、没後には大講堂を次々と再建されました。その資金は、全国の篤志の人々から一人1000円の写経納経の供養料を集める勧進をしました。そのために全国800以上の市町村を講演してまわり、昭和51年に念願の100万巻が達成しました。そして約10億円の経費をかけて金堂が再建しました。その後も写経勧進は進み、平成9年には600万巻にものぼり大講堂も落成しています。

この写経勧進は現在も薬師寺の大きな柱の一つとなっていて、今回の新型コロナ禍で拝観客が激減しましたが、写経は自宅でも可能ということでこの難局を乗り切ったそうです。高田元管主の写経勧進のお話、この上もない勉強になりました。


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