20日が「二十四節気」の24番目の大寒でした。小寒から数えて15日にあたり、この日から立春までの15日間が一年で最も寒い時期とされています。ところが今年は例年になくとても暖かい寒中です。
一般的には1月20日を「大寒」といいますが、天文学ではその瞬間を大寒とします。ですから1月20日23時55分が大寒なのです。
『暦便覧』では、
冷ゆることの至りて甚だしきときなれば也
とあります。毎年、テレビのニュースや新聞で、大寒の禊や寒稽古などが取り上げられ、冬の風物詩の一つとされています。
この時期、「寒造り」とか「寒時仕込み」といって日本酒の仕込が行われます。江戸時代初期までは四季醸造といって、新酒、「間酒(あいしゅ)」、「寒前酒(かんまえざけ )」、「寒酒(かんしゅ)」、「春酒(はるざけ)」と年に5回、四季を通じて酒が造られていました。ところご延宝1年(1673)、江戸幕府は酒造統制の一環として「寒造り」以外の醸造が禁止され、「寒造り」が醸造法の主流となったそうです。
この冬の異様な暖かさにより、今季の「寒造り」の酒に何か影響があるのではないかと気になる今日この頃です。
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