春の夜の闇はあやなし梅の花
色こそ見えね香やは隠るる
『古今和歌集』の凡河内躬恒の歌です。春の夜の闇のすることは本当に無意味だ。梅の花の色は見えないけれどその素晴らしい香りだけは隠れようもない。
毎年、懇意にしている和歌山のお寺から雲龍梅の枝が送られてきます。稽古に使ったり茶会で使わせてもらいます。たくさん送ってくれるので玄関の甕に水を張ってさしています。
夜、帰宅すると家に近づくにつれその馥郁な清香が迎えてくれます。
まさに、「色こそ見えね香やは隠るる」です。
なお、馥郁な清香をお伝えできないのがとても残念です。
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