今日は「二十四節気」のひとつ「立春」です。『暦便覧』には「春の気立つを以って也」と記されていて、春のはじめの日です。立春は冬至と春分の中間にあたり、この日が寒さの頂点となり、立春を過ぎると少しずつ寒さが緩みはじめ、春の気配が忍び入ってきます。旧暦では元日が立春前後に置かれて年初としています。春の始まりと年の始まりを一致させるためです。実際、約30年に1度、立春が朔と重なり、旧暦1月1日が立春となります。これを「朔旦立春(さくたんりっしゅん)」といいます。平成4年(1992)がそうで次は2038年となるようです。
古代の中国では昼が最も長い夏至と夜が最も長い冬至「二至」と、昼夜の長さがほぼ同じとなる春分と秋分「二分」をそれぞれの季節の分かれ目とし、「二至」と「二分」の中間を各季節の極みとして「四立(立春、立夏、立秋、立冬)」を設けました。旧暦では1月・2月・3月を「春」、4月・5月・6月を「夏」、7月・8月・9月を「秋」、10月・11月・12月を「冬」としています。現在、気象庁では、3月 ・4月・ 5月が「春」、6月 ・7月・8月が「夏」、9月 ・10月・ 11月が「秋」、12月 ・1月・2月が「冬」としているそうです。西欧では「春」の区分を暑くも寒くもない季節である春分から夏至までを 「spring 」としているとのことです。
江戸時代中期の公卿風早實積(かざはやさねつみ)筆「後光明天皇発句写」です。
月の秋花の春たつあしたかな
壬申元日書(印)
この冬は例年になく暖かい冬となりました。ところがここ数日寒冷な日々が続き、今日から春というもの冷たい朝でしま。
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