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青竹花入

執筆者の写真: 木津宗詮木津宗詮

節分釜のご案内した方に、誠に僭越なことですが拙作花入をお土産で差し上げました。例年は点心をお出ししますが、今年は出先ということもあり、それも叶わずせめてものとの思いです。

七福神のひとり布袋和尚にちなんで「布袋竹」を奈良の三原さんの薮で切らせてもらい47本作りました。掛でも置でも使ってもらえるように尺八としました。瑞々しい青竹をみなさんにお喜びいただけたようです。

竹を切るのも大変ですが、冷たい水で洗うのがとても辛かったです。暮れに植木屋さんや竹屋さんが門松などを作るのにどれほど苦労されているのかがよくわかりました。今まで青竹の花入や蓋置・灰吹を当たり前に使っていましたが、茶席で使う道具になる前の段階でこうした作業が行われているのです。この作業なしではあの瑞々しく美しい、そして清らかな道具はできないのです。

青竹のありがたさや値打ちを身に染みて体験することができました。決して疎かにしてはいけない。このことを今回の茶会で学びました。





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