• 木津宗詮

卯の花

     卯花   くれ深き籬にさける色はみな   夕の月となかふうの花               為村



冷泉家中興の祖である冷泉為村の短冊「卯花」です。夕べの空を煌々と照らす月と見間違うような籬にたわわに咲いた真白い卯の花を詠んでいます。

先日、大原に赴いたときに、高野川沿いのあちらこちらに卯の花の清楚な白い花が咲いていました。卯の花はユキノシタ科の落葉低木で、たくさんのの白い花をたわわに咲かせ、5枚の細長い花弁でや半開きの状態で咲き、八重咲きもあります。旧暦4月・卯月に咲くことから「卯の花」と呼ばれています。また、茎が中空であることから「空木(うつぎ)」の別名もあります。



    お菓子は京都鶴屋な「卯の花」です。丹波大納言の粒餡を丸めたものに、そぼろ状した緑の餡を付け、卯の花に見立てたいも餡を5、6ケ所のせています。本物の卯の花同様、まことに清楚な趣で、いかにも初夏の風情にふさわしいお菓子です。



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