• 木津宗詮

小豆粥

最終更新: 3月7日

 1月15日は「小正月」です。中国式の太陰太陽暦が導入される以前、望の日を月初としていたことの名残りと考えられるそうです。  元旦から「小正月」まで年神や祖霊が訪れて滞在するとされています。注連縄や門松もこの日までです。かつて元服の儀を小正月に行っていたということから、1月15日は国民の祝日「成人の日」としていましたが、平成12年から1月第2月曜日に変更されています。そして「小正月」には邪気を払い一年の健康を願って「小豆粥」が食べられます。

 古くは「小正月」に宮中では「七種粥(ななくさかゆ )」が食べられていました。ただし、この「七種粥」は7種類の草・菜ではなく、コメ・アワ・キビ・ヒエ・ミノ・ゴマ・アズキなどの中の7種類の穀物で作られた粥です。平安時代の延長5年(927)に完成した法令集である『 延喜式(えんぎしき )』に、「正月十五日の供御の七種の粥料」にみられます。そこには「米一斗五升、粟(あわ)黍子(きび)薭子(ひえ)葟子(みのごめ・むつおれぐさ・たむぎ)胡麻子(ごま)小豆(あずき)各五升、塩四升」の7種とされています。他にも『土佐日記』や『枕草子』などにも、小正月に小豆粥を食べたことが記されています。

 

  十五日、今日小豆粥煮ず。口をしくなほ日のあしければゐざるほどにぞ今日廿日あまり

  經ぬる。徒に日をふれば人々海をながめつゝぞある。めの童のいへる、

   立てばたつゐれば又ゐる吹く風と浪とは思ふどちにやあるらむ   いふかひなきものゝいへるにはいと似つかはし。

                              『土佐日記』正月十五日



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