茶事を催すにあたり、事前に日程や連客の調整が行い、それが決まれば正式に案内状を出します。そして客は指定の日時に必ずうかがう旨を請書(うけしょ)に記して返書します。 相国寺管長有馬頼底老師筆「邀招(ようしょう)状」です。平成19年(2007)、鹿苑寺(金閣寺)の開基足利義満六百年遠忌にあたり茶室「常足亭)じょうそくてい)」の改修工事が行われました。この軸はその席開きの茶事に家元のお相伴でお招きを受けた時の案内状です。「邀招」とは招き迎えるという意味です。
邀招 欽啓上 即辰春暖之候 陳者来四月二十四日正午 弊寺於常足亭 開席粗茶一服差上 致度此之段及案 内候 恐惶謹言 鹿苑 三月廿三日 頼底(花押) 木津宗隆様 参
邀招(ようしょう) 欽啓上 即辰春暖の候 陳者(のぶれば)来四月二十四日正午 弊寺(へいじ)常足亭(じょうそくてい)に於いて 開席粗茶一服差し上げ 致し度(たく)此の段及び案 内候 恐惶謹言 鹿苑 三月廿三日 頼底(花押) 木津宗隆様 参(まいる)
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