水の面

昭和3年、木津家3代聿斎は大正天皇の皇后である貞明皇后から青山の大宮御所の御茶室の御造営の御下命をうけました。翌4年に「秋泉御茶室(秋泉亭)」が竣工しました。その記念に桂離宮の桂の木で作った茶杓です。銘は『伊勢集』から「水の面」とされました。上つ方に対し雅号を記すのは非礼であるとして本名の「宗一」と署名しています。 なお、御茶室御造営の労に対し、聿斎は皇后より一代限り「宗泉」の名を拝領しています。 皇后は九條道孝四女で、のち嘉仁親王・大正天皇の妃となりました。


水の面にあや織り乱る春雨や 山に緑をなへて染むらむ 宗一(花押)

為 御茶室御造営記念以桂離宮桂木造之 木津宗一




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