• 木津宗詮

花びら

 梅と桜・桃の花の違いは、大まかに花びらの先端が丸く雄しべと雌しべが目立って見えるのが梅、先割れしてハート型が桜、先が少し尖っているのが桃です。なお、それぞれの品種によって若干異なりますが。そして梅と桃は直接枝に花が咲きます。梅の花は一つずつ咲き、桃は同じ場所から二つずつ花芽が出るので梅よりも花が多く華やかなイメージです。なお、桃は花と同時に長い楕円形の葉が出ます。梅と桃の花は枝に直接くっついてそのまま出ているようにみえます。それに対して桜は枝からサクランボの茎のような長い花柄(かへい)の先端に花が咲きます。桜は枝から少し離れた位置に花のかたまりがあり、枝と花の間に空間があり立体的なので枝からこぼれるように華やかに咲きます。




           梅



           桜



           桃


 七代宗詮を襲名した時、大徳寺管長嶺雲室老師からお祝いにいただいた一行「一華開五葉(いっかごようにひらく)」です。



中国禅宗の初祖菩提達磨大師が二代目である慧可(えか)に禅の神髄である「法」を伝える際に与えた「伝法偈(でんぽうげ)」の中の一句です。「結果自然成(けっかじねんになる)」と対句を成しています。一つの花が五つの花びらを開き豊かな果実が実のりました。「一華」は達摩大師を、「五葉」は潙仰(いぎょう)、臨済(りんざい)、曹洞(そうとう)、法眼(ほうげん)、雲門(うんもん)の禅宗五家(五流派)をさし、達磨大師の教えが末広がりに興隆することを予言して二祖に伝えたとされる言葉とされています。

 各地の名所の梅がほころび始め、二ヶ月近くその芳しい清らかな香りを放つ花を楽しむ事ができます。梅に続いて桃、そして桜の爛漫な春を迎えます。一輪の花の蕾が五枚の花弁を開きやがて実を結ぶ。その清浄無垢な花には何の気負いもなく、計らいもありません。花はただ自然のありのままの姿で咲き誇ります。その美しく力強い花に繁栄の象徴をみることができます。

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