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執筆者の写真木津宗詮

藪内家

三重県の稽古の後、打ち合わせで藪内家に伺いました。

先日、織部好みで重要文化財指定の燕庵の屋根の修復を終えられ拝見させていただきました。また、飾雪隠と腰掛待合の屋根も修復作業をされていてその現場を間近で見せていただきました。

同家の露地には少庵が劍仲に利休の形見として贈った戸摺石や剣仲が利休に所望して小袖3つと交換した「三小袖石」、利休寄灯篭、本歌とされている織部灯篭、足利義政所持の「雪の朝」という銘の灯篭、文覚上人供養塔の水輪の水鉢などの名品が配されています。また、同家は自然な植栽を好み比較的木々が鬱蒼と繁った露地で、千家の露地とは違った趣きです。今まで何度か拝見させていただきましたが、毎回感心することが多々あり、勉強させていだいています。

遠祖藪宗把は足利義政の同朋衆で、初代剣仲は利休とともに武野紹鴎の門下でした。兄弟子にあたる利休とは格別親交が深く、紹鴎没後、利休から相伝を受けています。また利休の媒酌で古田織部の妹を娶ったと伝えられています。茶室燕庵は織部から譲り受け、また織部の息子は剣仲に茶の湯を師事しています。利休時代から連綿と続く由緒あるお家元です。

いつも藪内さんには本当によくしていただいてます。今回も多くのことをご教示いただき学ばせていただきました。その上お茶まで頂戴し、至福のひとときでした。

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