昔から茶の湯の世界では、本来茶の湯の道具として作られたものでない品を茶の湯の道具として取り込んできました。 これを見立てといいます。見立てという言葉は決して茶の湯に限ったことでなく、物を本来のあるべき姿ではなく、別の物として見るという物の見方をいいます。日常の生活用品を茶道具に採り入れました。
聿斎は3度にわたり朝鮮に赴き、朝鮮の日常の生活用品を携え帰り茶道具として採り入れています。
主に食器が中心で、茶碗や水指、灰匙、底取。薬入を香合。欄間を風炉先屏風に、マッコリの盃を茶器に見立てています。
相当な数の茶道具が見立てられたと考えられますが、今日確認できる品は30点余りとなっています。
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